ABOUT

花背WARAは、京都の山里花背にて、作家・藤井桃子が稲作から制作まで一環し、温故知新をモットーとする藁細工ブランドです。古来から伝わる日本の藁細工の技法やカタチをもとに、日本人の根源を呼び起こさせる独自なデザインで新たな可能性を広げています。

ジュエリーを中心にアートオブジェや、昔ながらの藁細工も含め、多角的なアプローチで現代に寄り添い、斬新かつ心温まるWARA作品を目指しています。

〈素材について〉
花背の田んぼで育てた「あさひもち」の稲藁と、地元で刈り取った野草であるシバクサ(正式名:チカラシバ)を使用しています。藁細工に最高に適した美しさと、丈も120cm以上と通常の藁より長くて太い貴重な品種「あさひもち」を、昔、平安神宮にあさひもちの藁で作った注連縄を納めておられた、京都・岩倉長谷町の農家さんから貰い受けました。育てる上での気候や地形の条件として、谷間で山水が直接田に行き渡る花背の土地と合致したため、「あさひもち」を数年前より育てています。毎年、3月から11月にかけて、親戚の方々の協力のもと、苗作り→田の準備→田植え→田の草取り→青田刈り・稲刈り→乾燥→掃除の工程を経て、藁材料を揃えます。

シバクサも、藁細工で親しまれている素材の1つです。粽を括る紐にも使用され、細くて艶があり、加工がしやすいのが特徴です。7月末~8月初旬という限られた時期に刈り取り、乾燥と掃除をします。気候の状態や害獣被害などにより、刈り取れない年もあるため、野草とはいえ貴重な材料です。

稲藁・シバクサ共に自然物なので、緑みから黄色み、さらに経過すると飴色に時間の経過と共に変化するのも魅力で温かみが感じられます。